KRP & ema

2018全日本モトクロス選手権シリーズ 第3戦 SUGO大会

昨シーズンは、年間3大会を開催していたSUGOも、今シーズンは今大会の第3戦と最終戦の2大会となっている。
観戦エリアの新設をはじめ大幅なコース変更も加えられ、さらにテクニカルになったコースでの激しいバトルを、より楽しく観戦できるよう整えられている。
天候はまずまずで、決勝当日は午後から雨の予報がでていたものの、最終ヒートが終わるまでなんとか持ちこたえてくれた。
大幅な変更を加えられたコースをどう攻略するのか・・・見所の多い大会となった。



IA-1 クラス

今シーズン、開幕からすでに3勝を挙げている Team HRC #982 成田 亮選手、そして前回1勝を挙げリズムを掴んだかのように見える Kawasaki Team GREEN #331 新井 宏彰選手など、今大会注目を集めるその他の選手たちへの期待が高まる中、ヒート1では新井選手の好スタートからレースが始まった。
ここまで果敢な走りを見せるも、リズムに乗り切れなかったように見えていたもう一人の Kawasaki Team GREEN のライダーである #2 小方 誠選手だったが、今大会はその走りに本来のキレが戻りつつある様子が伺え、早い段階で新井選手を交わしトップに立つとそのままチェッカーを受け今期初優勝を挙げた。
2位には成田選手、3位には Team HRC #1 山本 鯨選手が入った。


続くヒート2では、スタートこそ出遅れてしまったものの、成田選手がアグレッシブな走りで周回を重ね、好スタートでトップに立った新井選手よりも早いラップタイムで追い上げトップに立つと、そのままチェッカーまで駆け抜けていった。
ここまでですでに4勝目となった成田選手、らしい走りに観客は大いに湧き会場は盛り上がった。
2位には新井選手、3位には山本選手が入った。 ヒート1で優勝した小方選手だったが、ヒート2では転倒してしまい大きく順位を落としてしまう。そして両ヒート共に3位でチェッカーを受けている山本選手。 共に本来ポテンシャルの高い選手なだけに、そのらしさが見られていないような印象を受け、いかに勝負の世界が難しいかということが伝わって来る。本来の持ち味をそれぞれの選手達が発揮し始めると、さらにレベルの高い戦いが見られるであろうこのクラス、以降のレースがますます楽しみである。

 

成田 亮選手 小方 誠選手
新井 宏彰選手
山本 鯨選手

成田選手はヒート1で2位、ヒート2で優勝を飾り、今大会の総合優勝も勝ち取った。

 

 

成田 亮選手

 

 


IA-2 クラス

開幕以降、その調子の良さが見られる ADA with Socal MXTF #922 古賀 太基選手、そして徐々にリズムを掴みかけてきたかにも見える グリーンクラブ ピュアテックレーシング #922 小川 孝平選手と Team HRC #828 能塚 智寛選手。
この3人がここまで順位を入れ替えながら激しいレースを繰り広げる展開を見せているこのクラス。若手選手中心とはいえ、毎戦見応えのある激しいレースを見せてくれ、観客の視線も熱い。


ヒート1は、古賀選手の好スタートで始まり、それを追う能塚選手との緊張感あるバトルが見られ、スタートで出遅れた小川選手もアグレッシブな追い上げを見せこの2人の後ろに尾ける。
終盤、能塚選手のわずかなミスで古賀選手が一気にリードを広げトップでチェッカーを受けると、ヒート2でも再びこの2人の激しいバトルが展開し、今度は古賀選手のミスでトップに立った能塚選手がそのままチェッカーを受け、両者ともに1勝づつを挙げ会場を大いに盛り上げた。


今大会は2ヒート共にスタートで出遅れてしまった小川選手だったが、徐々に調子は上がってきているようにも見え、そろそろ三つ巴のバトルが見られそうな気配も見える。
それぞれが可能性を秘めた選手なだけに、それぞれのらしさが発揮されればチャンスとなり、逆に、わずかなミスが大きく影響するだろう。
コースサイドで見ているファンにとっては、シビれるレースを見ることができるだけに会場も一気にヒートアップする。

 

古賀 太基選手 古賀 太基選手
能塚 智寛選手
小川 孝平選手

この3選手の他の選手達も、順位を入れ替えながらも激しく争っている状況で、レース毎に順位が入れ替わる混戦を見せ、今大会では グリーンクラブRC弘前&TSF #43 平山 力選手が、ヒート1で8位、ヒート2で2位となり総合4に入ってきている。

 

 

平山 力選手

 

 


IB-O クラス

シリーズも3戦を終え、ここまでにわかに話題になっていたことが現実味を帯びてきてきている。


現在では4ストローク250cc主流のこのクラスに、2ストローク125ccで参戦している選手がいる。その一人 Boss racing with Twister Camp #98 瀬川 開生選手、そしてもう一人 エムファクトリー&モトスペース #45 川上 龍司選手。
若手育成に力を入れている名門チームから、今シーズン2ストロークでタイトルを狙う瀬川選手。そして、3階級特進でこのクラスに参戦してきた川上 龍司選手も同じく2ストロークでタイトルを狙う。


観客達は、もうすでにこのことは知っているだけに2ストローク独特のサウンドが近づいてくると一気に注目が集まる。
今大会、ヒート1で優勝したのが グリーンクラブ ピュアテックレーシング #69 西條 悠人選手、2位に瀬川選手が入り、3位に川上選手が入っている。そしてヒート2では瀬川選手が優勝を挙げ、2位に BOSS RACING #84 岸 桐我選手が入り、3位に川上選手が入り、総合優勝が瀬川選手で、総合2位を川上選手が獲得している。
開幕3連勝を挙げている岸選手をポイントランキング上でも抑えて1位と2位に並び、2ストロークでタイトルを狙う2人がその現実味を見せてくれている。


まだまだ可能性を秘めた選手達ばかりのこのクラスにおいて、どんなレースが見られるのか、今後の展開に注目が集まっている。

 

瀬川 開生選手 川上 龍司選手
岸 桐我選手
西條 悠人選手
瀬川 開生選手

 

 


Ladys クラス

TEAM KOH-Z #3 本田 七海選手、そしてT.E.SPORT SHOWA #4 畑尾 樹璃選手と優勝をあげ、同チームの #8 川井 麻央選手もその調子の良さを見せているレディースクラス。
今大会では、畑尾 樹璃選手を先頭に、川井選手、そして #13 小野 彩葉選手の T.E.SPORT 所属選手がレースをリードしていくシーンも見られ、チームそのものの状態の良さを感じさせるも、すぐさまその背後から本田選手、TEAM HAMMER ホンダ学園 #1 竹内 優菜選手、名阪レーシング #5 安原 さや選手と、確実に小野選手を捉えて順位を上げて行き、先頭の二人を捉えようと追い上げを図った。


畑尾選手と川井選手は激しくバトルしながら周回を重ね、最後は畑尾選手がトップでチェッカーを受け2勝目を挙げ、2位に川井選手、そして3位に本田選手が入った。


連勝となった畑尾選手、この勢いのままレースを重ねていきたいところだが、先に1勝を挙げている本田選手もわずかなミスはあったものの、予選トップタイムを見せ調子の良さそうである。
また、徐々にリズムをつかんできているようにも見える竹内選手は今大会は4位、そしてスムーズでバランスの良い安定した走りを見せた安原選手が5位で、今大会はここから先へは届かなかったが、竹内選手も安原選手もまだまだこんなものではないはず...どのタイミングで本来のらしさを見せてくれるのか今後の展開に期待がかかる。


 

畑尾 樹璃選手 川井 麻央選手

畑尾選手に先行を許した本田選手、どのタイミングで巻き返しを図るのか・・・観客の話題でも盛り上がりを見せている。

 

 

平山 力選手

今大会にもブルーのグッズを身にまとい、コーナーで応援していたSAYAファン、そして赤い旗を振りながら声援を送り続けている竹内ファンも今後を見守っていることだろう。

 

安原 さや選手
竹内 優菜選手

 

 


素敵なone scene

レースでは、「誰が勝つのか」ということに注目が集まるのはもちろんだが、どの選手が、どんな走りを見せるのか・・・ということにも注目は集まっている。もちろん、観客の多くは自らの応援する選手がいる者も多く、そんな選手たちの活躍や走りそのものを見ようと会場へ足を運んでいる。
そんな中、IA-2クラスのヒート2で、会場から歓声が湧き上がっていた選手がいた。おそらく、スタート直後のアクシデントに見舞われたのであろうと予測できるほど集団から引き離され単独で激しく追い上げを見せていた グリーンクラブ ジュニアライダース #72 高橋 虎太郎選手。
観客の声援が聞こえていたのだろうか、周回を重ねて行きながら時々大きなウィップを見せファンの声援に応えているかのようなシーンが見られた。


激しく追い上げながら、時より見せるこのシーンに、コースサイドの観客たちからは「お〜〜〜」と歓声が湧き上がり、高橋選手が通る度にネット一杯に体を寄せ大きな声援を送る。
こうして周回を重ねていった高橋選手、この日一番だろう!!・・・と思われる「ひねり」を見せ颯爽と去って行った。
あまりの気持ちの良い走りにしばらくこの撮影ポイントから離れられなかったが、このシーンを撮ったので急いで次のポイントへ向かった。


選手たちのファンの声援に応える形は様々である。選手とファンの間にはそれぞれの形の声援とそれへの応え方があるのもまた良い。レース中であっても、悔しい展開であっても、選手たちを見ているファンへこういう形で応えている高橋選手があまりにもカッコよく、プロ意識の高い高橋選手の 素敵なone scene として残しておくことにした。

高橋 虎太郎選手 高橋 虎太郎選手
高橋 虎太郎選手

 

第3戦SUGO大会の全ての写真は以下のギャラリーでご覧いただけます!!

IA1クラス IA2クラス IB-OPENクラス レディースクラス JX

Kazu Racing Project Web Magazine

KRP Web Magazine がお届けするすべての写真は ema Photography.写真家 大関 学 の撮影によるものです。 掲載されている写真のご本人、及び関係者以外の使用は一切お断りさせていただいております。 ご本人及び関係者の皆様の写真の使用に関するお問い合わせは右のお問い合わせにてご連絡下さい。

また、各種レース、イベント、個人ライダー、ニューアイテムや情報などの取材や告知などがありましたら右のお申し込みフォームよりお気軽にご連絡・お申し込み下さい。

Product Screenshots.

Kazu Racing Project を応援してくださる皆様