2017全日本モトクロス選手権第9戦 第55回MFJグランプリモトクロス大会

宮城県のスポーツランドSUGOで 10月21(土) ~ 22日(日)開催

最終戦となった第9戦SUGO大会
今大会には、海外から2名のトップラダーの参戦もあった。
まず一人目は、アメリカAMA Pro Motocross Championshipで活躍中のJeremy Martin(ジェレミー・マーティン)選手が、HondaからIA2クラスへ参戦。
マーティン選手は2014年、2015年にAMAPro Motocross Championship 250MXクラスで2年連続チャンピオンを獲得したアメリカ人ライダーで、2015年に続き2度目の来日!!
そしてもう一人、ウィメンズモトクロス世界選手権(WMX)で活躍中の、Kiara Fontanesi(キアラ・フォンタネージ)選手がWMXと同クラスのマシンを駆るIA2クラスへ参戦!!
キアラ選手は2012年から2015年まで4年連続チャンピオンを獲得し、2017シーズンも通算5度目となるWMXシリーズチャンピオンを獲得したトップライダーだ。
2名の海外選手の参戦に加え、最終戦まで縺れ込んだ全てのクラスのシリーズタイトル争い、
そんな緊張感高まる最終戦のはずだったが・・・
波乱を予感させるかのごとく現れた台風21号、その影響で降り続いた雨はコースのところどころを川のように流れ、溜まった泥がマシンやタイヤに重たく絡みつき、選手たちの体力と集中力さえも奪って行った。

 

 

 

IA-1

一時的に雨が弱まった土曜日だったが、予想以上にコースの状況は悪く、走るたびに深く刻まれる轍と、マシンやタイヤに重たく絡みつく泥に選手たちは悪戦苦闘する。 午後の予選を迎えた頃になると、コースには幾つかのスタックポイントもできてしまい、慎重に協議が行われた結果、IA-1の予選はキャンセルとなった。
翌日曜日、雨の中練習走行を行ったあと、20分+1周に短縮された決勝がスタートした。
ヒート1、一斉にスタートすると、横一列に並んだマシンの水しぶきであたりは泥色に染まる。その泥のシャワーを浴びずに飛び出したのはTeam SUZUKI #44 小島 庸平選手、続いてシリーズチャンピオンがかかっているKawasaki TeamGREEN #10 小方 誠選手が2コーナー立ち上がりでトップを奪った。
続いてKTMうず潮レーシング福山 #166 星野 優位選手、Team HRC #1 成田 亮選手、そしてランキングトップでタイトルに王手をかけているTeam HRC #400 山本 鯨選手が続いた。

 

 

小方 誠選手

コースコンディションが最悪でいつアクシデントに見舞われるかも分からない状況の中、小方選手は確実に周回を重ねて行くと、そのままチェッカーを受けた。 後方では、交差する難しいラインを上手く見つけ出し順位を上げてきた成田選手、そして山本選手が2位、3位の順でチェッカーを受けた。トップでチェッカーを受けた小方選手は、山本選手とのポイント差を6ポイントまで追い上げた。

そして迎えたヒート2、相変わらず降り続く雨の中うまいスタートを見せたのが星野 優位選手だった。続いてT.E.SPORT.SHOWA #45 大塚 豪太選手も星野選手に続いた。
星野選手は上手くラインを見つけ確実に周回を重ねていくと、そのままチェッカーまで駆け抜けた。KTMに移籍して2年目を迎える星野選手、ここまで悔しい思いをしてきたが、この難しいコンディションの中、上手いライン取りとその強い精神力を伺える走りで、今シーズン嬉しい初優勝を挙げた。

 

星野 優位選手
成田 亮選手
大塚 豪太選手

2位には成田選手、そして3位には大塚選手が嬉しいIA-1クラス初登壇を果たした。
そして、注目の山本選手は5位でチェッカーを受け、見事シリーズチャンピオンを獲得した。
チェッカーを受けたあと、喜ぶ星野選手、大塚選手、山本選手の3人がお互いに検討を讃え合い、喜び合うシーンが見られた。
ライバルとして常に戦う姿勢を保ち続ける中にあっても、レースが終わるとその姿は紳士的で、互いに喜び讃え合う3人。まさに勝者にふさわしい光景だった。

 

レースの詳細は MFJ ONLINE でご確認ください!!

山本 鯨選手
Heat2 Finish

 

 

Heat2 Finish

 

 


IA-2

熾烈なタイトル争いを見せていたこのクラス、今回は海外トップライダーの参戦もありさらにそのバトルへの期待は絶頂を迎えていたはずだったが・・・
大幅に変更されたコースと、土曜日の予選も延期となり、日曜日に予選、決勝を行うという、まさに波乱の展開を迎え、選手やチームクルーにとってもハードな最終戦となった。
本来なら、#6 Jeremy Martin選手と、#88 Kiara Fontanesi選手の華麗な走りも見られるはずが、土曜日の練習走行の際にその姿を見ることができたものの、レース中はマシンもライダーも泥まみれになり荒れたコースもあって本来のその走りを見ることはできなかった。
そして、ポイントリーダーのYAMAHA FACTORY RACING TEAM #31 渡辺 祐介選手を、僅か2ポイント差で追うN.R.T. #922 古賀 太基選手の走りに注目が集まる中、最終戦のスタートが切られた。

Jeremy Martin選手
Kiara Fontanesi選手

ヒート1
好スタートを見せたのは古賀選手、そしてMartin選手が続いた。
最悪のコースコンディションにも関わらず、すかさず古賀選手を交わしたMartin選手はその後もコースを上手く攻略しながら周回を重ねていく。
そのMartin選手の背後をしっかりとマークしていた古賀選手だったが、苦戦する他の周回遅れの選手たちを交わす際に転倒してしまい、後方から追い上げてきた渡辺選手に交わされてしまい3番手となった。すぐに復帰して渡辺選手を追う古賀選手だったが、深く刻まれた轍と積もりに積もった泥にとらわれ再び転倒を喫してしまい、この時の復帰に時間を要し大きく後退してしまう。
レースは、Martin選手が後続を大きく引き離しトップでチェッカーを受け、2位に渡辺選手、3位にはグリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEXCLUB #17 安原 志選手が嬉しい今シーズン初登壇となった。

Jeremy Martin選手

ヒート2
ヒート1で Martin選手に続いて2位でチェッカーを受けた渡辺選手がタイトルに王手をかけ望んだ。
その渡辺選手は好スタートを見せるも、Martin選手に交わされ、再びMartin選手が快走を見せ後続を引き離しにかかるがレース中盤に転倒を喫してしまう。その間に、今度は古賀選手がMartin選手を交わしトップに立った。
古賀選手は残された可能性に向けて走り続け、そのままトップでチェッカーを受けた。2位にはMartin選手、3位にはN.R.T. #35 横澤 拓夢選手が入った。
注目された渡辺選手は焦ることなく確実に走りきり8位でフィニッシュし見事にシリーズタイトルを獲得した。

 

レースの詳細は MFJ ONLINE でご確認ください!!

渡辺 祐介選手
古賀 太基選手

 

 

横澤 拓夢選手

 

 


IB-O

荒れたコースと降り続く雨の中、このクラスだけが土曜日の公式予選が行われた。
ヒート1
シリーズチャンピオンの可能性のあるY'sRACING with TWISTERCAMP #18 佐々木 麗選手とグリーンクラブピュアテックレーシング #67 神田橋 瞭選手がともにスタート直後にアクシデントに見舞われ、最後尾からの追い上げとなった。
変わって先頭に立ったのがSRMマウンテンライダーズ #6 手操 将志選手だった。
レースが進むにつれ現れる周回遅れも落ち着いて交わして行った手繰選手が、今シーズン3度目の優勝を果たした。2位にはレーシングチーム鷹 #141 木下 隼選手、3位にはジュニアライダーズ #37 尾澤 謙吾選手が入った。

手繰 将志選手

ヒート2
今大会スポット参戦のBOSS RACING #468 Filip olsson(フィリップ・オルソン)選手がホールショットを奪うと、順調に周回を重ね2位との間に大きなアドバンテージを築き、そのままチェッカーを受けた。
2位にはチーム ピットイン #68 渡辺 陵選手、3位には神田橋選手が入った。
注目の佐々木選手は7位でフィニッシュをし、見事タイトルを獲得した。

 

レースの詳細は MFJ ONLINE でご確認ください!!

Filip olsson選手

 

 


Ladies

マディーコンディションでの早さに定評のある名阪レーシング #4 安原 さや選手の好スタートで始まったレデイースクラス。しかし、そんな安原選手でさえ、雨水と泥が大きく溜まってできた水たまりでバランスを壊して転倒してしまう。
レースは転倒を喫した選手たちがところどころで苦戦を強いられる中、上手くすり抜け順位を上げトップへ浮上したT.E.SPORT SHOWA #3 畑尾 樹璃選手がリードし、転倒を喫したものの素早いリカバリーと抜群のバランス感覚とレース感であっという間に2番手まで順位を挽回した安原選手がその後を追った。
レースは畑選手がそのままチェッカーを受け、2位に安原選手、3位にTEAM KOH-Z #6 本田 七海選手が入った。
注目のタイトル争いは、落ち着いて最後まで走りきったTEAM HAMMER ホンダ学園 #2 竹内 優菜選手が見事獲得した。

 

レースの詳細は MFJ ONLINE でご確認ください!!

畑尾 樹璃選手
安原 さや選手

 

 

本田 七海選手

 

 


JX

JXクラス
土曜日の午前中、一番にコースに繰り出した JXクラスの選手たち。
小雨の降る中練習走行を終え午後の決勝を待つ。ところが、天候とコース状況の悪化にともない決勝ヒートが中止となり、決勝を待つ選手たちにとってはとても残念な最終戦となった。

 

佐竹 涼冴選手

CX

前日のJXクラス決勝の中止もあり、CXクラスの開催も心配したが、急遽特設コースを設けることで公式練習・決勝が行われることになった。
スタートからの直線部分と、一部コース外のアスファルト部分を迂回することで正式なレースを行うことが可能となったレイアウトで決勝までが行われた。
コースの全行程が見渡せるレイアウトだったということもあり、選手たちの走りに注目も集まり、応援者たちの見守る中素晴らしい走りを見せ、SeezooハスクバーナELF #31 勝又 聖太選手が総合優勝を果たし、2位にハスクバーナXPKレーシング #34 が総合2位を獲得した。

 

レースの詳細は MFJ ONLINE でご確認ください!!

佐竹 涼冴選手

 

 


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